最強総長は姫を眠らせない。🌹

「はいこれ、クリスマスプレゼント」
 (そら)くんは私の掌に赤いリボンがかかったブランドギフトBOXを落とす。

 あれ?
 私と同じBOX?

「俺が開けてもいいか?」

「あ、うん」

 (そら)くんはリボンをしゅるっとほどいてギフトBOXをパカッと開けた。

「え」

 かっこいい黒のキーケース?

「どうした?」

「実は私もクリスマスプレゼント用意してたの」
 私はベット横のクッション付き椅子に置いてあるリュックからブランドギフトBOXに赤いリボンがかかったプレゼントを取り出して手渡す。

「開けていいか?」

「うん」

 (そら)くんはリボンをしゅるっとほどいてギフトBOXをパカッと開け中を見る。

「黒のキーケース?」

「まさか、同じ事考えてるなんて…」

 嬉しい。
 明日が約束の日だって忘れちゃいそうなくらい幸せだ。

 私は胸元に手を当て、(そら)くんの唇を塞ぐ。

 唇を離すと、ぽす。
 (そら)くんの胸元に顔を隠した。

 初めて自分からキスしちゃった…恥ずかしい…。
 だけどもう決めたから。

 ぎゅっと(そら)くんのバスローブを掴む。


(そら)くん、ぜんぶ欲しい」
「私を幸せにして」

< 351 / 392 >

この作品をシェア

pagetop