最強総長は姫を眠らせない。🌹
「はいこれ、クリスマスプレゼント」
宙くんは私の掌に赤いリボンがかかったブランドギフトBOXを落とす。
あれ?
私と同じBOX?
「俺が開けてもいいか?」
「あ、うん」
宙くんはリボンをしゅるっとほどいてギフトBOXをパカッと開けた。
「え」
かっこいい黒のキーケース?
「どうした?」
「実は私もクリスマスプレゼント用意してたの」
私はベット横のクッション付き椅子に置いてあるリュックからブランドギフトBOXに赤いリボンがかかったプレゼントを取り出して手渡す。
「開けていいか?」
「うん」
宙くんはリボンをしゅるっとほどいてギフトBOXをパカッと開け中を見る。
「黒のキーケース?」
「まさか、同じ事考えてるなんて…」
嬉しい。
明日が約束の日だって忘れちゃいそうなくらい幸せだ。
私は胸元に手を当て、宙くんの唇を塞ぐ。
唇を離すと、ぽす。
宙くんの胸元に顔を隠した。
初めて自分からキスしちゃった…恥ずかしい…。
だけどもう決めたから。
ぎゅっと宙くんのバスローブを掴む。
「宙くん、ぜんぶ欲しい」
「私を幸せにして」