最強総長は姫を眠らせない。🌹

  私がそうお願いすると、

 しゅるっ。

 髪のリボンのゴムを外され――(そら)くんは私の唇を塞いだ。

 ――――ドサッ。
 私はベットの上に押し倒される。

 ねぇ、(そら)くん。

 私、やっぱり、守られているだけでは嫌だ。

 (そら)くんの為に強くなりたい。

 だから、
 だから私――――、

 (りゅう)くんの姫になるね。

 (そら)くんはキスを止めると、

 ぎゅ……。
 私の右手を握り、愛おしく切ない瞳で見つめる。

 私は(そら)くんの手に自分の指を絡ませ、ぎゅっと握り返した。


「今日は眠らせねぇから」


 (そら)くんはうなじに甘いキスを深く落とす。


雪乃(ゆきの)、好きだよ」

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