最強総長は姫を眠らせない。🌹
Happy secret sleep🌹姫を眠らせない。
粉雪の中をバイクが走り抜けていく。
今の私/中2の私が重なる。
なんで離れないといけないの?
やだ、やだよ。
「必ず俺が迎えに行くからな!!」
宙くんは最後に光をくれた。
だけど今回は約束しなかった。
“俺が未来を変える。変えてやる”
って言ってくれたのに、
自分の未来を自分自身で潰した。
バカな私。
それでも守られた姫じゃなくて、
君を、
宙くんを守れるくらい強い姫になりたかったんだ。
この先、朝起きても宙くんは隣にいない。
私のことだから、ずっと宙くんのこと思い出して、
暗闇のベットの上で一人、顔を隠して泣き続けるんだろうな。
私は涙を零しながら幸せそうに笑う。
宙くんは離れても、私を眠らせてはくれない。