最強総長は姫を眠らせない。🌹
*
「なんか距離、遠くね?」
昼休み。1階奥の空き教室で右膝を立てて座った宙くんが言った。
私は外に出しているネックレスを右手でぎゅっと掴む。
ドックン、ドックン、ドックン。
ふたりきりなだけで、もう胸が騒がしい。
い、意識しすぎて、近づけない……。
お、落ち着いて私。
「わ、私に構わず寝て」
「終わりのチャイム鳴ったら、ちゃんと起こすから」
「悪いけど俺、眠れそうにないわ」
「あ、朝のHRで寝てたもんね?」
「違げぇよ」
宙くんはそう言って立ち上がると、私に近づいてくる。
そして私の隣に座ると、
しゅるっ。
私の制服のリボンをほどいた。
その瞬間、時が止まったかのように思えた。
「なんか距離、遠くね?」
昼休み。1階奥の空き教室で右膝を立てて座った宙くんが言った。
私は外に出しているネックレスを右手でぎゅっと掴む。
ドックン、ドックン、ドックン。
ふたりきりなだけで、もう胸が騒がしい。
い、意識しすぎて、近づけない……。
お、落ち着いて私。
「わ、私に構わず寝て」
「終わりのチャイム鳴ったら、ちゃんと起こすから」
「悪いけど俺、眠れそうにないわ」
「あ、朝のHRで寝てたもんね?」
「違げぇよ」
宙くんはそう言って立ち上がると、私に近づいてくる。
そして私の隣に座ると、
しゅるっ。
私の制服のリボンをほどいた。
その瞬間、時が止まったかのように思えた。