破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
「……それも、手紙に。王太子殿下は自分の婚約者を庇っての事故なので、成功報酬もある程度は保証すると」
グウィネスはそれを聞いて、急いで手紙の封を開け、手紙に目を走らせていた。何故かクレメントが、そんな様子を前に私に軽く目配せをした。
「なるほどねー……この呪術は、確かに東の地ソゼクのもので間違いない。古いもので、使える術者も少ないはずだ。レジュラスの王太子の婚約者に掛けようとは、考えたもんだね。攻撃系のものではないから、ある程度の検知式の魔術も、すり抜ける事が可能……でも、二度目はない。それがわかっているからこその、手口。それも、媒介にいたいけな子どもを使うとは、ひどい畜生も居たもんだ」
多分リーズからの詳しい経緯の説明とコンスタンス様からの直々の要請が書かれた手紙を読み終え、グウィネスは眉を寄せ、難しい表情になった。
「解くことは、可能ですか」
クレメントは彼女に静かに聞いた。グウィネスは、それを聞いて眉を寄せた。
グウィネスはそれを聞いて、急いで手紙の封を開け、手紙に目を走らせていた。何故かクレメントが、そんな様子を前に私に軽く目配せをした。
「なるほどねー……この呪術は、確かに東の地ソゼクのもので間違いない。古いもので、使える術者も少ないはずだ。レジュラスの王太子の婚約者に掛けようとは、考えたもんだね。攻撃系のものではないから、ある程度の検知式の魔術も、すり抜ける事が可能……でも、二度目はない。それがわかっているからこその、手口。それも、媒介にいたいけな子どもを使うとは、ひどい畜生も居たもんだ」
多分リーズからの詳しい経緯の説明とコンスタンス様からの直々の要請が書かれた手紙を読み終え、グウィネスは眉を寄せ、難しい表情になった。
「解くことは、可能ですか」
クレメントは彼女に静かに聞いた。グウィネスは、それを聞いて眉を寄せた。