破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
「大人気な美形騎士と、せっかく付き合い出したって言うのに、なんだか浮かない顔だこと。ランスロットに憧れている女の子たちに、刺されるわよ」
隣の席に座るラウィーニアは、呆れた声を出した。付き合いたてなら、もっと浮かれていてもおかしくないと思って言ったんだとは思う。
これも、二度目の恋は初恋とは違うと言えるかもしれない。
きっとラウィーニアの言うような……私の立場に嫉妬してしまう子の数は、彼と身分の釣り合うことの出来る貴族令嬢を含めて、沢山居るとは思う。
クレメントと付き合っていた時も何度も意地悪はされたけれど、その立場について優越感を感じられると言うかと言うと否だ。性格的な問題はあるとは思うけど、別に私は彼の容姿や立場だけで、付き合いたいと思った訳でもない。
やっぱり傷ついている時を埋めてくれるようにして「誰よりも愛してる」と、言われた分の加点は大きいと思う。どんなに好ましい条件を持つ男性でも、自分を好きではない人は魅力的に思えないだろうから。
「……少しだけ。ランスロットの事について、気になることが……あって」
隣の席に座るラウィーニアは、呆れた声を出した。付き合いたてなら、もっと浮かれていてもおかしくないと思って言ったんだとは思う。
これも、二度目の恋は初恋とは違うと言えるかもしれない。
きっとラウィーニアの言うような……私の立場に嫉妬してしまう子の数は、彼と身分の釣り合うことの出来る貴族令嬢を含めて、沢山居るとは思う。
クレメントと付き合っていた時も何度も意地悪はされたけれど、その立場について優越感を感じられると言うかと言うと否だ。性格的な問題はあるとは思うけど、別に私は彼の容姿や立場だけで、付き合いたいと思った訳でもない。
やっぱり傷ついている時を埋めてくれるようにして「誰よりも愛してる」と、言われた分の加点は大きいと思う。どんなに好ましい条件を持つ男性でも、自分を好きではない人は魅力的に思えないだろうから。
「……少しだけ。ランスロットの事について、気になることが……あって」