破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
目の前の彼は、例え今より歳若かったとしても……クレメントみたいな、あんな考えなしな最低な事をする訳がない。
というか、気に入らないからってライバルへの嫌がらせで、あんな短慮でバカなことする人はクレメント以外思いつかないけど。
「……それって、私には言えないような事なの?」
「そういう訳では、ありません。ですが、余り知られたくもありません」
言えなくはないけど、あまり言いたくない。
私は自らの身体の上に両側に手をついて覆うようにして居るランスロットを、じっと見上げた。
自分は何も悪いことをしていないとは、思っているけど……今付き合っている私には、知られたくないと思っている?
というか、気に入らないからってライバルへの嫌がらせで、あんな短慮でバカなことする人はクレメント以外思いつかないけど。
「……それって、私には言えないような事なの?」
「そういう訳では、ありません。ですが、余り知られたくもありません」
言えなくはないけど、あまり言いたくない。
私は自らの身体の上に両側に手をついて覆うようにして居るランスロットを、じっと見上げた。
自分は何も悪いことをしていないとは、思っているけど……今付き合っている私には、知られたくないと思っている?