破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
グウィネスは泣きながら、ドワイド様に訴えた。陛下は、難しい顔をしたまま低い声で言った。
「儂にも若い頃に覚えのある事だが、燃え上がった恋心も時が経てば忘れてしまうものだ。先ほど、そこな氷の騎士が言ったように、付き合っていた頃の彼は、もう今は何処にもいないのではないか。次の恋を見つける方が、建設的だと思うが?」
「そんな……」
グウィネスが悲しそうに項垂れた時に、いきなり大きな窓が音を立てて割れた。
「儂にも若い頃に覚えのある事だが、燃え上がった恋心も時が経てば忘れてしまうものだ。先ほど、そこな氷の騎士が言ったように、付き合っていた頃の彼は、もう今は何処にもいないのではないか。次の恋を見つける方が、建設的だと思うが?」
「そんな……」
グウィネスが悲しそうに項垂れた時に、いきなり大きな窓が音を立てて割れた。