破れた恋に、火をつけて。〜元彼とライバルな氷の騎士が「誰よりも、貴女のことを愛している」と傷心の私に付け込んでくる〜
私自身が東の森に向かうという話をすれば、ラウィーニアは泣いて心配していた。そんな危険な場所に行くなんてなんとかならないのと言われたけれど、呪術の大元になる私が行かなければならないと説明しても納得はしてくれなかった。反対する彼女を振り切りコンスタンス様が同行している侍従に命じ用意してくれた、森に行くために動きやすい服を身につけた。
そして、宿屋の階段を降りれば、準備万端の様子で彼が腕組みして待っていた。
「……ディアーヌ。俺は」
「クレメント。私の護衛の任務を、引き受けてくれてありがとう。森の魔物との相性の問題で、貴方が一番に適任であると聞いたから、一緒に来てくれれば本当に助かる。でもあまり、話したくない理由もわかるでしょう? どうか余計な口は、利かないで」
コンスタンス様から、護衛するように命じられ、用意して私を待っていたんだろうクレメントは複雑そうな表情を見せて頷いた。
「東の森の入り口へは、俺が移動魔法で連れて行く。そこからは……魔物が出て非常に危険だから、俺の指示に従うようにしてください」
そして、宿屋の階段を降りれば、準備万端の様子で彼が腕組みして待っていた。
「……ディアーヌ。俺は」
「クレメント。私の護衛の任務を、引き受けてくれてありがとう。森の魔物との相性の問題で、貴方が一番に適任であると聞いたから、一緒に来てくれれば本当に助かる。でもあまり、話したくない理由もわかるでしょう? どうか余計な口は、利かないで」
コンスタンス様から、護衛するように命じられ、用意して私を待っていたんだろうクレメントは複雑そうな表情を見せて頷いた。
「東の森の入り口へは、俺が移動魔法で連れて行く。そこからは……魔物が出て非常に危険だから、俺の指示に従うようにしてください」