【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
この数か月間、3人の王子たちを側近くで見てきた。
皆、それぞれに良さがあって、それぞれが国を思っている。
けれど、コーエンほど、王に相応しい人間はいない。
(わたしがコーエンに恋をしているから――――ってだけじゃない)
カールの目指す強い国も、ヨハネスの目指す豊かな国も、コーエンならば作れる。自分の想い描く理想だけでなく、皆の想いを汲む力。コーエンにはそれが備わっているのだ。
(何か方法はないのかしら?コーエンが王太子になれる、そんな道が――――)
ひとり、思考の渦に呑まれたクララを、フリードがそっと見つめている。
『ボクはね……君のその瞳を待っていたんだよ、クララ』
心の中でそう呟きながら、フリードは目を細めて笑うのだった。
皆、それぞれに良さがあって、それぞれが国を思っている。
けれど、コーエンほど、王に相応しい人間はいない。
(わたしがコーエンに恋をしているから――――ってだけじゃない)
カールの目指す強い国も、ヨハネスの目指す豊かな国も、コーエンならば作れる。自分の想い描く理想だけでなく、皆の想いを汲む力。コーエンにはそれが備わっているのだ。
(何か方法はないのかしら?コーエンが王太子になれる、そんな道が――――)
ひとり、思考の渦に呑まれたクララを、フリードがそっと見つめている。
『ボクはね……君のその瞳を待っていたんだよ、クララ』
心の中でそう呟きながら、フリードは目を細めて笑うのだった。