【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
31.不可能を可能にする男
コーエンは呆然としていた。きっと、断られるなんて想像していなかったのだろう。目を見開き、苦し気に眉間に皺を寄せている。
(わたしは、コーエンを傷つけたい訳じゃない)
そっと頬に手を伸ばすと、コーエンの頬は血が通っていないみたいに冷たくなっていた。
「コーエン、わたしね――――何よりも大切な願いがあるの」
目頭が熱い。ジュクジュクと疼いて、今にも崩壊しそうだった。
コーエンは色を失った瞳のままクララを見下ろし、押し黙っている。
「他の誰でもない。コーエンに王様になってほしい」
ハッキリとした声音でクララがそう言う。
この数日間、ひとりで温め続けた願い。言葉にするだけで、涙がポロポロと溢れてきた。
コーエンは驚いたような、どこか希望を見出したような、そんな複雑な表情を浮かべていた。クララの涙を拭いながら、彼自身、今にも泣き出しそうに見える。
(わたしは、コーエンを傷つけたい訳じゃない)
そっと頬に手を伸ばすと、コーエンの頬は血が通っていないみたいに冷たくなっていた。
「コーエン、わたしね――――何よりも大切な願いがあるの」
目頭が熱い。ジュクジュクと疼いて、今にも崩壊しそうだった。
コーエンは色を失った瞳のままクララを見下ろし、押し黙っている。
「他の誰でもない。コーエンに王様になってほしい」
ハッキリとした声音でクララがそう言う。
この数日間、ひとりで温め続けた願い。言葉にするだけで、涙がポロポロと溢れてきた。
コーエンは驚いたような、どこか希望を見出したような、そんな複雑な表情を浮かべていた。クララの涙を拭いながら、彼自身、今にも泣き出しそうに見える。