【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
「コーエンならきっと、三人の王子たちの理想を――――皆の理想を形にできる。人々に寄り添って、色んなことを変えていける。そう思ったの」
コーエンは何も言わず、クララを優しく抱き締めた。身体が小刻みに震えている。クララもコーエンの背中に腕を回すと、力強く抱き締めた。
「今回のシリウス様の件だってそう。たとえ救うことができないとしても、コーエンなら最善策を模索してくれる。仕方が無いって割り切ったりしない。それにコーエンなら、今が無理だとしても未来のために……同じことがまた起きないように、国を変えようとするでしょう?」
「クララ……俺は――――――」
「わたしね、考えたの。コーエンが王様になれる方法。コーエン自身が王位継承権を持たなくても、王様と同じだけの力を持てる方法がある。だって――――王位継承権を持つのは王子達三人だけじゃない。ジェシカ王女だって同じだもの」
コーエンはガバッと身を放し、クララを真っ直ぐに見つめた。目の端が紅く染まっている。クララは小さく笑いながら、コーエンの頬をそっと撫でた。
「コーエンはジェシカ王女と結婚して?そうしたらきっと、全てが上手く進むから」
コーエンは何も言わず、クララを優しく抱き締めた。身体が小刻みに震えている。クララもコーエンの背中に腕を回すと、力強く抱き締めた。
「今回のシリウス様の件だってそう。たとえ救うことができないとしても、コーエンなら最善策を模索してくれる。仕方が無いって割り切ったりしない。それにコーエンなら、今が無理だとしても未来のために……同じことがまた起きないように、国を変えようとするでしょう?」
「クララ……俺は――――――」
「わたしね、考えたの。コーエンが王様になれる方法。コーエン自身が王位継承権を持たなくても、王様と同じだけの力を持てる方法がある。だって――――王位継承権を持つのは王子達三人だけじゃない。ジェシカ王女だって同じだもの」
コーエンはガバッと身を放し、クララを真っ直ぐに見つめた。目の端が紅く染まっている。クララは小さく笑いながら、コーエンの頬をそっと撫でた。
「コーエンはジェシカ王女と結婚して?そうしたらきっと、全てが上手く進むから」