【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
国王の最愛の娘、王女ジェシカ。三人の王子が生まれた後で、陛下の内侍を務めていた皇后との間に生まれた、唯一の子。
元々、三王子の母親である王妃たちが現国王に嫁ぐことになったのは、皇后に子ができなかったからだ。
そして、ジェシカを生んですぐに、皇后は亡くなってしまった。このため、陛下にとってジェシカは、愛する人との間にできた忘れ形見。特別な存在らしい。
ジェシカが王位継承戦に参加していないのは、ひとえに彼女自身に王位を継ぐ意思が無かったからだ。けれど、本当は陛下も、愛娘を継承戦に参加させたかった。宰相である父がそう話してくれたのだ。
「クララ、そんな必要ない。俺は」
「わたしのことは心配しないで?わたしは継承戦が終わったら――――ヨハネス王子と結婚するから」
「ヨハネス!?」
コーエンは途端にカッと目を見開き、クララを凝視した。
結婚ができないことを告げた時とは異なる、刺すような鋭い視線。
元々、三王子の母親である王妃たちが現国王に嫁ぐことになったのは、皇后に子ができなかったからだ。
そして、ジェシカを生んですぐに、皇后は亡くなってしまった。このため、陛下にとってジェシカは、愛する人との間にできた忘れ形見。特別な存在らしい。
ジェシカが王位継承戦に参加していないのは、ひとえに彼女自身に王位を継ぐ意思が無かったからだ。けれど、本当は陛下も、愛娘を継承戦に参加させたかった。宰相である父がそう話してくれたのだ。
「クララ、そんな必要ない。俺は」
「わたしのことは心配しないで?わたしは継承戦が終わったら――――ヨハネス王子と結婚するから」
「ヨハネス!?」
コーエンは途端にカッと目を見開き、クララを凝視した。
結婚ができないことを告げた時とは異なる、刺すような鋭い視線。