【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
(このまま話を聞いて良いのかしら?)
そんな風に思う気持ちもありつつ、クララは小さく首を横に振る。きっと王妃も誰かに聞いて欲しかったのだろう。そんな表情に見えて、クララは静かに王妃を見つめた。
「結局王太子になったのは当時の第4王子――――今の国王陛下だった」
「えっ!?第3王子じゃないんですか!?」
クララは思わず声を上げた。
王妃が内侍として仕えた第3王子が国王に就任したからこそ、王妃は今の地位にあるのだと思っていたのだ。
「ええ。当時の第3王子はとても素敵な人だったわよ?けれど陛下には勝てなかった。――――最初は陛下の内侍を務めた娘一人が妃になったわ。けれど、いつまで経っても子が出来なくてね。それで、他の王子の内侍を務めた私たち3人も、妃として迎えられることになったの」
王妃の話を聞いて、クララは愕然とした。
今の話を現状に置き換えれば、例えば王太子の位を第1カール王子が手にしたとする。けれど、彼のパートナーであるイゾーレに子が出来なかったら、レイチェルとクララはカールの妃とされてしまう――――そういうことだ。
そんな風に思う気持ちもありつつ、クララは小さく首を横に振る。きっと王妃も誰かに聞いて欲しかったのだろう。そんな表情に見えて、クララは静かに王妃を見つめた。
「結局王太子になったのは当時の第4王子――――今の国王陛下だった」
「えっ!?第3王子じゃないんですか!?」
クララは思わず声を上げた。
王妃が内侍として仕えた第3王子が国王に就任したからこそ、王妃は今の地位にあるのだと思っていたのだ。
「ええ。当時の第3王子はとても素敵な人だったわよ?けれど陛下には勝てなかった。――――最初は陛下の内侍を務めた娘一人が妃になったわ。けれど、いつまで経っても子が出来なくてね。それで、他の王子の内侍を務めた私たち3人も、妃として迎えられることになったの」
王妃の話を聞いて、クララは愕然とした。
今の話を現状に置き換えれば、例えば王太子の位を第1カール王子が手にしたとする。けれど、彼のパートナーであるイゾーレに子が出来なかったら、レイチェルとクララはカールの妃とされてしまう――――そういうことだ。