【コミカライズ決定】王太子妃候補クララの恋愛事情~政略結婚なんてお断りします~
「ねぇ、これどうしたら良いと思う?お返しするのはやっぱり角が立つかしら?」
「……別に、返さなくて良いんじゃねぇの?その程度の宝石、遠慮なく貰っておけば?」
クララから顔を背けるようにして、コーエンは言う。心なしか機嫌の悪そうな声に、クララの心臓が不自然に疼く。唇がフルフルと震え、今にも笑ってしまいそうだ。
「~~~~~~っ、嘘!やっぱ今の取り消し!その髪飾りはヨハネスに返却することで決定!」
コーエンは悔し気に顔を顰めながら、クララの髪の毛からするりと髪飾りを抜き取った。
見れば、イゾーレが褒めるのも納得できる程の立派なピンクダイヤが、キラキラと輝きを放っていた。
「わっ、綺麗~~!わたし、こんなの身に着けてたんだ!ねぇ、ちょっともう一度……」
「ダメ、却下!あいつに返すのも俺がするから!」
普段の無駄に大人びた表情や言動からは一変。まるで子どものように声を荒げ、頬を紅く染めるコーエンからクララは目が離せない。
「……別に、返さなくて良いんじゃねぇの?その程度の宝石、遠慮なく貰っておけば?」
クララから顔を背けるようにして、コーエンは言う。心なしか機嫌の悪そうな声に、クララの心臓が不自然に疼く。唇がフルフルと震え、今にも笑ってしまいそうだ。
「~~~~~~っ、嘘!やっぱ今の取り消し!その髪飾りはヨハネスに返却することで決定!」
コーエンは悔し気に顔を顰めながら、クララの髪の毛からするりと髪飾りを抜き取った。
見れば、イゾーレが褒めるのも納得できる程の立派なピンクダイヤが、キラキラと輝きを放っていた。
「わっ、綺麗~~!わたし、こんなの身に着けてたんだ!ねぇ、ちょっともう一度……」
「ダメ、却下!あいつに返すのも俺がするから!」
普段の無駄に大人びた表情や言動からは一変。まるで子どものように声を荒げ、頬を紅く染めるコーエンからクララは目が離せない。