Tepes(ツェペシュ)
「…」
目を覚ますと、二人の姿はもうなかった。部屋の中が暗い。ケータイを開き、時間を確認すると七時を回っていた。
「…寝てたの…?」
目を擦り、窓のところへ目をやった。
…何かが、蠢いた…。
「…ッ!!?」
確かに、何かがいる。黒々した、大人ほどの大きさの、何か。
「な…な…」
何?と言いたいのだが、二の次がでない。体が、本能が、警告を発する。
ニゲロ
ニゲロ
ニゲロ!!
だが…むなしく、体は力が抜けていく。後ずさることも出来ず、美奈はその影を見つめていた。
目を覚ますと、二人の姿はもうなかった。部屋の中が暗い。ケータイを開き、時間を確認すると七時を回っていた。
「…寝てたの…?」
目を擦り、窓のところへ目をやった。
…何かが、蠢いた…。
「…ッ!!?」
確かに、何かがいる。黒々した、大人ほどの大きさの、何か。
「な…な…」
何?と言いたいのだが、二の次がでない。体が、本能が、警告を発する。
ニゲロ
ニゲロ
ニゲロ!!
だが…むなしく、体は力が抜けていく。後ずさることも出来ず、美奈はその影を見つめていた。