【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「ボルネマンの工場が荒らされて、必要な部品が盗まれた。正規ルートでは入荷までに十日程かかると言われていたのに、その別の代理店ではすぐに物を納めることができる。ですが、その情報を仕入れてきた人は、どのようにしてその代理店を知ることができたのでしょう?」

「もしかして、その調達の人間も怪しいと?」

「そうですね。ですが、情報入手のルートが気になっただけです」

 カリーネはゆっくりとお茶を飲んだ。何かを噛みしめるように。ただ思うことは「悔しい」ということ。なぜボルネマン商会は偽物の部品を購入する羽目になってしまったのか。なぜ工場荒らしは部品を盗んだのか。魔導具を必要としている人たちがいるというのに。

< 100 / 222 >

この作品をシェア

pagetop