【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
カリーネが尋ねる。部品の入手難と言う話は聞いたことが無い。しかも、このタイミングで。
ボルネマンが言葉を続ける。
「本来であれば、蓄魔力器が盗まれたって、いつもであればすぐに代わりの部品が手に入ったはずなんだ。だが、なぜかそのときに限って、いや、今もそうだが、流通性が悪いという話だ」
「どうしてですか?」
今まで普通に買えていたものが買えなくなる。それなりに原因があるはずだ。
「単純に需要が増えていて、供給が追い付いていないという話だな」
「需要が増えているのは、工場などが荒らされて、部品などを盗まれているからですか?」
「それもあるが、あれなんだよ。どうやら、こっちの部品がホルヴィスト国に流れていってるようなんだ」
まさかここで自国の名を耳にするとは、カリーネも思っていなかった。
「どうしてホルヴィスト国での需要が増えたのでしょうか」
「そりゃ、あれだろ。ホルヴィストで魔導具を作ってるからだろ? ホルヴィストと言ったら、魔導パン焼き機だな」
ボルネマンが言葉を続ける。
「本来であれば、蓄魔力器が盗まれたって、いつもであればすぐに代わりの部品が手に入ったはずなんだ。だが、なぜかそのときに限って、いや、今もそうだが、流通性が悪いという話だ」
「どうしてですか?」
今まで普通に買えていたものが買えなくなる。それなりに原因があるはずだ。
「単純に需要が増えていて、供給が追い付いていないという話だな」
「需要が増えているのは、工場などが荒らされて、部品などを盗まれているからですか?」
「それもあるが、あれなんだよ。どうやら、こっちの部品がホルヴィスト国に流れていってるようなんだ」
まさかここで自国の名を耳にするとは、カリーネも思っていなかった。
「どうしてホルヴィスト国での需要が増えたのでしょうか」
「そりゃ、あれだろ。ホルヴィストで魔導具を作ってるからだろ? ホルヴィストと言ったら、魔導パン焼き機だな」