【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
ラーシュが身を乗り出してきた。そして、カリーネのペンを奪うと、評価依頼のところをぐるぐると囲む。
「だが、この評価依頼をした魔導具と、実際に売っている魔導具が同じものであるとは、どう証明するんだ?」
「はい。もしかしたら、偽物を作るかもしれない。ですから、国の機関は定期的に商会の製造現場へ監査に入ります。評価報告書通りのものを作っているかどうか。もしくは、市場流通品を抜き取り検査する、という方法も考えたのですが、一般的ではない魔導具の場合は、それも難しいかなと思ったので。定期的な監査の方が間違いないし、製造現場も確認できたほうがいいのかな、と」
ラーシュからペンを奪い返したカリーネは、評価機関から商会に向かって、定期監査と書いた。
「あとは、これを継続していくだけです。商会の方で魔導具の大きな設計変更をした場合は、もう一度評価機関へ依頼します。とにかく、評価報告書と同じ魔導具を商会は作らなくちゃいけないのです」
ラーシュは腕を組んで椅子の背もたれに寄り掛かった。これなら、魔導具の安全を国が保障したことになる。使う方も安心して使えるだろう。それに、国指定のマークをつけるという方法も使用者にはわかりやすい。
「だが、この評価依頼をした魔導具と、実際に売っている魔導具が同じものであるとは、どう証明するんだ?」
「はい。もしかしたら、偽物を作るかもしれない。ですから、国の機関は定期的に商会の製造現場へ監査に入ります。評価報告書通りのものを作っているかどうか。もしくは、市場流通品を抜き取り検査する、という方法も考えたのですが、一般的ではない魔導具の場合は、それも難しいかなと思ったので。定期的な監査の方が間違いないし、製造現場も確認できたほうがいいのかな、と」
ラーシュからペンを奪い返したカリーネは、評価機関から商会に向かって、定期監査と書いた。
「あとは、これを継続していくだけです。商会の方で魔導具の大きな設計変更をした場合は、もう一度評価機関へ依頼します。とにかく、評価報告書と同じ魔導具を商会は作らなくちゃいけないのです」
ラーシュは腕を組んで椅子の背もたれに寄り掛かった。これなら、魔導具の安全を国が保障したことになる。使う方も安心して使えるだろう。それに、国指定のマークをつけるという方法も使用者にはわかりやすい。