【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「ラーシュさん、お夕飯はどうしますか?」
リンがたくさん作った、と言っていたのでラーシュに尋ねてみた。すると彼は。
「カリーネに誘われたら、断る理由はないな」
カリーネとしては別に誘ったつもりはない。どうするのか、と聞いただけ。
どうやらラーシュを夕飯に誘ったことになってしまったようだ。
「ラーシュさんは、そこで待っていてくださいね。今、荷物を置いてきますから。前のように、勝手に人の部屋に入らないでくださいね」
念を押したカリーネは、先にハイケに声をかけてから自室へと向かう。荷物を置き、上着をかけて居間へ。どうやらラーシュはおとなしく待っていてくれたようだ。
「あら、ラーシュ。押しかけ?」
工房からあがってきたハイケが、呼んだはずのない彼がいたことで、そう声をかけた。
「リンさんがたくさん夕飯を作ったと言っていたからな。ご相伴にあずかろうかと思ったんだ」
「ふぅん」
と頷くハイケの目は、にやにやと笑っている。
「師匠。夕飯にしてしまっていいんですか?」
食堂の方からカリーネの声が飛んできた。
「いいわよ」
リンがたくさん作った、と言っていたのでラーシュに尋ねてみた。すると彼は。
「カリーネに誘われたら、断る理由はないな」
カリーネとしては別に誘ったつもりはない。どうするのか、と聞いただけ。
どうやらラーシュを夕飯に誘ったことになってしまったようだ。
「ラーシュさんは、そこで待っていてくださいね。今、荷物を置いてきますから。前のように、勝手に人の部屋に入らないでくださいね」
念を押したカリーネは、先にハイケに声をかけてから自室へと向かう。荷物を置き、上着をかけて居間へ。どうやらラーシュはおとなしく待っていてくれたようだ。
「あら、ラーシュ。押しかけ?」
工房からあがってきたハイケが、呼んだはずのない彼がいたことで、そう声をかけた。
「リンさんがたくさん夕飯を作ったと言っていたからな。ご相伴にあずかろうかと思ったんだ」
「ふぅん」
と頷くハイケの目は、にやにやと笑っている。
「師匠。夕飯にしてしまっていいんですか?」
食堂の方からカリーネの声が飛んできた。
「いいわよ」