【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「あ、マルスランさん。見ていただいてもよろしいですか?」
「それって、オレが無実っていう証拠になる?」
「なります、なります」
マルスランがカリーネに隣に行こうとすれば、その間にラーシュが割り込む。結局、カリーネ、ラーシュ、マルスランと横並びになって、分解された魔導基板を覗き込んでいた。その向かい側の少し離れた場所からイヴァンとカルロスも見守っている。
「ええと。ここですね、爆発源。恐らく、マルスランさんの魔力と、この魔鉱石の魔力が干渉して、このルートで魔力が流れて暴走して、ドカンと爆発です」
カリーネが指で示しながら、魔力が流れたルートを説明する。
「本来であれば、こうなる前にこの部分に保護回路という回路を挟んで、魔力が流れ過ぎたことを検知して回路を遮断するのですが、この魔導回路にはそれが無いため、ドカンといきました」
「へぇ……。てことは、魔導具が爆発したのはオレのせいじゃないってことだな?」
「魔力干渉を引き起こしたという時点で、ややマルスランさんのせいとも言えるのですが。本来であれば、魔力干渉を引き起こさないように、この魔導回路部分をシールドというもので覆うのが一般的です。ですが、この魔導回路にはシールドで保護された形跡もない」
シールドとは魔導具か外からの魔力を受けないようにするためにと、魔導具の魔力を外に放出させないために、と二つの役割がある。魔導具から魔力が放出してしまうと、魔導士との魔力干渉はもちろんのこと、他の魔導具とも干渉してしまうからだ。
「それって、オレが無実っていう証拠になる?」
「なります、なります」
マルスランがカリーネに隣に行こうとすれば、その間にラーシュが割り込む。結局、カリーネ、ラーシュ、マルスランと横並びになって、分解された魔導基板を覗き込んでいた。その向かい側の少し離れた場所からイヴァンとカルロスも見守っている。
「ええと。ここですね、爆発源。恐らく、マルスランさんの魔力と、この魔鉱石の魔力が干渉して、このルートで魔力が流れて暴走して、ドカンと爆発です」
カリーネが指で示しながら、魔力が流れたルートを説明する。
「本来であれば、こうなる前にこの部分に保護回路という回路を挟んで、魔力が流れ過ぎたことを検知して回路を遮断するのですが、この魔導回路にはそれが無いため、ドカンといきました」
「へぇ……。てことは、魔導具が爆発したのはオレのせいじゃないってことだな?」
「魔力干渉を引き起こしたという時点で、ややマルスランさんのせいとも言えるのですが。本来であれば、魔力干渉を引き起こさないように、この魔導回路部分をシールドというもので覆うのが一般的です。ですが、この魔導回路にはシールドで保護された形跡もない」
シールドとは魔導具か外からの魔力を受けないようにするためにと、魔導具の魔力を外に放出させないために、と二つの役割がある。魔導具から魔力が放出してしまうと、魔導士との魔力干渉はもちろんのこと、他の魔導具とも干渉してしまうからだ。