【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「カリーネ嬢は、あのロード伯の娘だろう? ロード伯といったら、魔鉱石の鉱山を持っている。そしてカリーネ嬢は、認証制度委員の一人。お近づきになりたいと思う人間はたくさんいるだろう、ってことだよ。で、ところで、カリーネ嬢は婚約者とかいるのか? ま、ラーシュがそれだけべったり近くにいるわけだから、いないと思うけど」
「厳密に言うなら、いたんですよ。でも、ここに来る前になかったことにされちゃいました」
えへへ、と笑うカリーネ。
「へぇ、そいつももったいなことをしたよね。カリーネ嬢もこんなに可愛いのにね」
「ここに来る前は、貧相な身体って言われてましたよ。年相応に見えないって。成長したのも、こちらに来てからなんです」
「そうなんだ。じゃ、カリーネ嬢の元婚約者というやつは、今のカリーネ嬢をしらないわけだ」
「そうですね。会ってもわからないと思いますよ」
カリーネが自分で言うくらい、こちらに来てからはぐんと身体が成長した。
ふぅん、と頷いているマルスランは、じっとラーシュを見ている。
「じゃ、カリーネ嬢。オレと付き合わない?」
「厳密に言うなら、いたんですよ。でも、ここに来る前になかったことにされちゃいました」
えへへ、と笑うカリーネ。
「へぇ、そいつももったいなことをしたよね。カリーネ嬢もこんなに可愛いのにね」
「ここに来る前は、貧相な身体って言われてましたよ。年相応に見えないって。成長したのも、こちらに来てからなんです」
「そうなんだ。じゃ、カリーネ嬢の元婚約者というやつは、今のカリーネ嬢をしらないわけだ」
「そうですね。会ってもわからないと思いますよ」
カリーネが自分で言うくらい、こちらに来てからはぐんと身体が成長した。
ふぅん、と頷いているマルスランは、じっとラーシュを見ている。
「じゃ、カリーネ嬢。オレと付き合わない?」