【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
その後、あの認証制度が正式に立ち上がり、規約の第一版が発効された日の夜。それを記念して、パーティが開かれた。ラーシュが言っていた通り、この国のお偉いさんたちが集まるパーティと呼ばれるものが開催されたわけだ。カリーネのドレスは、ラーシュが手配してくれ、成長期のカリーネの体型に合わせたコルセット不要の、シルバーのふんわりとしたドレスだった。それがラーシュの好みであることに気付いた男は、フランだけだ。
そして、不本意ながら、ハイケもドレスに袖を通し、まるでカリーネの保護者のように付き添うことになってしまった。
「私まで出席しなくてもいいと思うんだけど?」
ハイケの工房。着替えを終えた二人をラーシュが待っていた。
「ハイケはカリーネの師だろう。きちんと弟子の活躍を見守る必要があると思うのだが」
「やあ、ラーシュ、ハイケ。久しぶりだな」
正装に身を包み、三人の前に現れたのはフランだった。こういった社交の場はロード伯爵ではなく、フランの役目。ロード伯はストレーム国と接しているし、魔導具に必要な魔鉱石の鉱山も所有している。そのため、ストレーム国の催しものだとしても、このように呼ばれることは多々あるのだ。それが魔導具に関する事であるのならば、なおさらのこと。
そして、不本意ながら、ハイケもドレスに袖を通し、まるでカリーネの保護者のように付き添うことになってしまった。
「私まで出席しなくてもいいと思うんだけど?」
ハイケの工房。着替えを終えた二人をラーシュが待っていた。
「ハイケはカリーネの師だろう。きちんと弟子の活躍を見守る必要があると思うのだが」
「やあ、ラーシュ、ハイケ。久しぶりだな」
正装に身を包み、三人の前に現れたのはフランだった。こういった社交の場はロード伯爵ではなく、フランの役目。ロード伯はストレーム国と接しているし、魔導具に必要な魔鉱石の鉱山も所有している。そのため、ストレーム国の催しものだとしても、このように呼ばれることは多々あるのだ。それが魔導具に関する事であるのならば、なおさらのこと。