【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「そうだな」
ラーシュはカリーネの頭を抱き寄せ、その額に唇を落とそうとしたとき。
「あ。こんなところにいた、カリーネ嬢」
ちょっといい雰囲気をぶち壊してくれたのは、マルスランだ。
「ラーシュ。君さ、カリーネ嬢の婚約者だからって、彼女を独り占めする権利はないんじゃないかな? あ、カリーネ嬢。魔導士の奴らにも紹介したいから、ちょっと来てくれない? ラーシュはここに残ってていいから」
「お前に大事なカリーネを預けられるか」
「うわぁ、やだよ、男の嫉妬」
「嫉妬じゃない。事実だ」
「オレさ。カリーネ嬢に振られてるの。それを横取りしたのは君でしょ? 少しくらい、俺に貸してくれてもよくない?」
「よくない。カリーネを魔導士の奴らに紹介するというのであれば、俺も行く。ただでさえカリーネの周りは今、騒がしいんだ」
「そりゃそうでしょ。まだ公にしていないとはいえ、ラーシュと婚約しちゃったんだから。で、いつなの? 婚約のお披露目パーティ」
「パーティ? それって必要なんですか?」
ラーシュはカリーネの頭を抱き寄せ、その額に唇を落とそうとしたとき。
「あ。こんなところにいた、カリーネ嬢」
ちょっといい雰囲気をぶち壊してくれたのは、マルスランだ。
「ラーシュ。君さ、カリーネ嬢の婚約者だからって、彼女を独り占めする権利はないんじゃないかな? あ、カリーネ嬢。魔導士の奴らにも紹介したいから、ちょっと来てくれない? ラーシュはここに残ってていいから」
「お前に大事なカリーネを預けられるか」
「うわぁ、やだよ、男の嫉妬」
「嫉妬じゃない。事実だ」
「オレさ。カリーネ嬢に振られてるの。それを横取りしたのは君でしょ? 少しくらい、俺に貸してくれてもよくない?」
「よくない。カリーネを魔導士の奴らに紹介するというのであれば、俺も行く。ただでさえカリーネの周りは今、騒がしいんだ」
「そりゃそうでしょ。まだ公にしていないとはいえ、ラーシュと婚約しちゃったんだから。で、いつなの? 婚約のお披露目パーティ」
「パーティ? それって必要なんですか?」