【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
ただ、この認証制度が施行されてから一年間は猶予期間という期間を設けているため、制度が施行されたからといってすぐに魔導具に認証マークをつけなければならない、というわけでもなかった。
この期間を利用して、魔導具の改良を行っている商会も多い。それは今の設計のままでは認証評価試験が通らない、という魔導具もあるためだ。ただ、そのような魔導具については、認証委員会の方で対策について助言を行うこともしていた。
そうやってカリーネは、学生と認証委員の仕事と、ときどきラーシュの婚約者として、このストレーム国で日々を過ごし、とても充実した毎日を送っていた。
魔導具認証制度のための建物も新しくできた。この建物が魔導具養成学校の隣に建てられたのは、やはりこの学校との連携を強めたいため、という事情もある。カリーネは、昼前は学校で授業を受け、お昼をラーシュと共に時間を過ごした後、魔導具認証委員会の仕事へと向かう。暗くなる前に帰路につき、ハイケの工房へと戻る。
カリーネはハイケの仕事を手伝えなくなったことを、しきりに謝っていたが、元々一人で仕事をこなしていた工房であるため、あまり気にしないように、とハイケは口にしていた。それでもハイケはカリーネにとっての師であることには変わりはないため、あの学校を卒業するまではここでお世話になりたいとハイケに伝えていた。
それに対して不満なのはラーシュであったようだが、二年間は魔導具士養成学校で勉学に励むためにこの国へ来たカリーネにとっては、その期間はきちんと勉強に励みたいと思っていたため、ラーシュからの誘いはやんわりと断っていた。どんな誘いであるかを聞くというのは、野暮というもの。
この期間を利用して、魔導具の改良を行っている商会も多い。それは今の設計のままでは認証評価試験が通らない、という魔導具もあるためだ。ただ、そのような魔導具については、認証委員会の方で対策について助言を行うこともしていた。
そうやってカリーネは、学生と認証委員の仕事と、ときどきラーシュの婚約者として、このストレーム国で日々を過ごし、とても充実した毎日を送っていた。
魔導具認証制度のための建物も新しくできた。この建物が魔導具養成学校の隣に建てられたのは、やはりこの学校との連携を強めたいため、という事情もある。カリーネは、昼前は学校で授業を受け、お昼をラーシュと共に時間を過ごした後、魔導具認証委員会の仕事へと向かう。暗くなる前に帰路につき、ハイケの工房へと戻る。
カリーネはハイケの仕事を手伝えなくなったことを、しきりに謝っていたが、元々一人で仕事をこなしていた工房であるため、あまり気にしないように、とハイケは口にしていた。それでもハイケはカリーネにとっての師であることには変わりはないため、あの学校を卒業するまではここでお世話になりたいとハイケに伝えていた。
それに対して不満なのはラーシュであったようだが、二年間は魔導具士養成学校で勉学に励むためにこの国へ来たカリーネにとっては、その期間はきちんと勉強に励みたいと思っていたため、ラーシュからの誘いはやんわりと断っていた。どんな誘いであるかを聞くというのは、野暮というもの。