【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
今日もカリーネは学校の授業を終えた後、一台の魔導具の評価を行っていた。この魔導具認証委員会の建物は二階建てになっており、大まかな試験は一階部分で行う。それは測定器や特別な試験室が必要であるため。
廊下が騒がしいな、とカリーナは思った。ちょうど、魔導具の外観確認をして、回路図と現物の突合せをしようとしていたところ。
「あ。カリーネさん、助けてください」
評価室に入ってくるなり、カリーネに助けを求めてきたのは、受付を担当している女性の事務員。カリーネは役員の中でも最年少だし、貴重な女性役員であることから、このように女性から頼られることが多い。
「どうかしましたか?」
「あの、ここで評価を行った魔導具の試験結果が不合格なのはなぜなんだ、と騒いでいる方がおりまして。その、どう対処したらいいかがわからなくて」
「わかりました、私が対応します」
「カリーネ一人では危ないだろう。俺も行こう。君は持ち場に戻っていい」
カリーネの隣の作業台で作業をしていたラーシュも聞きつけ、事務員にそう声をかけた。彼女は、ほっと安心したのか「よろしくお願いします。応接室の方に通してあります」と頭を下げて、部屋を出ていった。
廊下が騒がしいな、とカリーナは思った。ちょうど、魔導具の外観確認をして、回路図と現物の突合せをしようとしていたところ。
「あ。カリーネさん、助けてください」
評価室に入ってくるなり、カリーネに助けを求めてきたのは、受付を担当している女性の事務員。カリーネは役員の中でも最年少だし、貴重な女性役員であることから、このように女性から頼られることが多い。
「どうかしましたか?」
「あの、ここで評価を行った魔導具の試験結果が不合格なのはなぜなんだ、と騒いでいる方がおりまして。その、どう対処したらいいかがわからなくて」
「わかりました、私が対応します」
「カリーネ一人では危ないだろう。俺も行こう。君は持ち場に戻っていい」
カリーネの隣の作業台で作業をしていたラーシュも聞きつけ、事務員にそう声をかけた。彼女は、ほっと安心したのか「よろしくお願いします。応接室の方に通してあります」と頭を下げて、部屋を出ていった。