【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「ハイケ、落ち着きなさい。このカリーネが君の弟子になるわけだから」

「ええ、優秀な弟子みたいで嬉しいわ」

「となれば、私はお師匠さまとお呼びした方がいいですね。お師匠さま、どうぞよろしくお願いします」

「お茶が入ったわよ」

「ああ、リネーア。ごめんなさい。客人にやらせてしまって」

「いいのよ、気にしないで。妹がお世話になるんだから」

「妹……。カリーネはリネーアの妹、なのね……」

 信じられないとでも言うかのようにカリーネを見ているのは何故だろう。
 こんなに似ている二人なのに、とカリーネは思っているのだが。ライラック色の髪も、シナモン色の瞳も、まったく同じである、というのに。

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