【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
フランが口にした途端、お菓子を口元に運んでいたハイケの手は止まり、ラーシュも目を細めてフランを見つめ、尋ねる。
「ラベルゴ商会?」
「ああ、その名の通り、代表はグレアム・ラベルゴ」
フランがその名を口にすれば「あいつか」とラーシュは呟く。どうやら、ラベルゴ商会の代表をハイケもラーシュも知っているらしい。もちろん、カリーネは知らない。
ハイケは止めていた手を動かし、口の中にお菓子を放り込んだ。
「お義兄さま、ラベルゴ商会ってその……」
「ああ。ラベルゴ商会とつながっているのはブラント子爵家」
「ブラント子爵家といえば、カリーネから婚約者を奪ったスザンナよね」
つい、リネーアが零してしまえば、ハイケとラーシュの視線がカリーネに向かう。その視線からは哀れみのようにも感じるのだが。
「子リスちゃん……。君は、その、婚約していたのか? それが駄目になった?」
「ラベルゴ商会?」
「ああ、その名の通り、代表はグレアム・ラベルゴ」
フランがその名を口にすれば「あいつか」とラーシュは呟く。どうやら、ラベルゴ商会の代表をハイケもラーシュも知っているらしい。もちろん、カリーネは知らない。
ハイケは止めていた手を動かし、口の中にお菓子を放り込んだ。
「お義兄さま、ラベルゴ商会ってその……」
「ああ。ラベルゴ商会とつながっているのはブラント子爵家」
「ブラント子爵家といえば、カリーネから婚約者を奪ったスザンナよね」
つい、リネーアが零してしまえば、ハイケとラーシュの視線がカリーネに向かう。その視線からは哀れみのようにも感じるのだが。
「子リスちゃん……。君は、その、婚約していたのか? それが駄目になった?」