【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「そうですけど?」
「それで、こちらに来たのか?」
「うーん、そう言われるとそうかもしれませんが。あの、その婚約が駄目になったからって、そんなに落ち込んでるわけでもなんでもなくて、ですね。それがきっかけになったというのはあるんですけど。まぁ、その婚約者には会ったこともありませんし、むしろこういった機会をくれたことには感謝しているわけです。ね、お義兄さま」
「ラーシュ。カリーネはこういう子なんだよ。婚約解消は、まあ、縁がなかったということで。むしろ、私も解消されて良かったと思っている。相手が、あれだったからな」
「誰だ?」
「モンタニュー公爵家だよ」
そこでまたラーシュは目を細めた。
「彼らの悪評は、こちらまで届いている」
だが、ロード伯爵家は知らなかった。その悪評というものを。だから、カリーネを望まれた時に、承諾してしまったのだ。その悪評を知っているラーシュというこの男、一体何者なのか。いや、フランの知り合いなだけあって、ただの情報通なのかもしれない。
「それで、こちらに来たのか?」
「うーん、そう言われるとそうかもしれませんが。あの、その婚約が駄目になったからって、そんなに落ち込んでるわけでもなんでもなくて、ですね。それがきっかけになったというのはあるんですけど。まぁ、その婚約者には会ったこともありませんし、むしろこういった機会をくれたことには感謝しているわけです。ね、お義兄さま」
「ラーシュ。カリーネはこういう子なんだよ。婚約解消は、まあ、縁がなかったということで。むしろ、私も解消されて良かったと思っている。相手が、あれだったからな」
「誰だ?」
「モンタニュー公爵家だよ」
そこでまたラーシュは目を細めた。
「彼らの悪評は、こちらまで届いている」
だが、ロード伯爵家は知らなかった。その悪評というものを。だから、カリーネを望まれた時に、承諾してしまったのだ。その悪評を知っているラーシュというこの男、一体何者なのか。いや、フランの知り合いなだけあって、ただの情報通なのかもしれない。