【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
「あら。カリーネとラーシュって、意外といいコンビなのでは?」
 リネーアが楽しそうに隣にいる妹を見る。

「お姉さま、コンビって……。その、ラーシュさんとお師匠さまが恋人同士なのではないのですか?」

 ぶほっと飲んでいたお茶を吹きだしたのは、意外にもフランだった。

「ごほっ……。あ、はぁ……、そうか。カリーネには、そう見えるのか」

「違うんですか?」

「残念ながら違うよ、子リスちゃん」
 目の前のラーシュは笑っている。

「何しろ、ハイケはこう見えても年がよ……」

「ラーシュ。余計なことは言わない」

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