【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
研究棟は一階から三階までが吹き抜けになっており、階段が三階まで続いているのを下から見上げることができる。その階段の両脇に通路があり、通路の壁にはそれぞれ一定間隔で扉がついている。
「後で、研究棟の地図をあげるよ。興味、あるだろう? どこでどのような研究をしているのか。階段は三カ所あるからね。二階や三階にあがってしまうと、つながっていない場所もあるから、ぐるりと回り込む必要がある。気を付けないと遠回りになってしまうこともあるからね」
初めて踏み入れた不思議な造りの建物に、一人で来たら迷子になってしまうのではないかという不安が襲ってくる。
「基本的には、似たような研究をしている者たちの研究室は近いから、あまり他の階の研究室に行くことはないな」
まるでカリーネの心を読んだかのような、ラーシュのフォロー。カリーネはじっとラーシュを見上げてしまう。
「どうかしたのか?」
「いえ。あまりにも綺麗な建物でびっくりしています。それに入り口の、その選ばれた人しか入れないっていうその仕組みも。まだホルヴィスト国では採用されていないです」
「ここは魔導具の国だからね。さて、着いたよ。ここが俺の研究室。研究棟の入り口から遠いのが難点なんだが、隣に地下室があるからね」
「後で、研究棟の地図をあげるよ。興味、あるだろう? どこでどのような研究をしているのか。階段は三カ所あるからね。二階や三階にあがってしまうと、つながっていない場所もあるから、ぐるりと回り込む必要がある。気を付けないと遠回りになってしまうこともあるからね」
初めて踏み入れた不思議な造りの建物に、一人で来たら迷子になってしまうのではないかという不安が襲ってくる。
「基本的には、似たような研究をしている者たちの研究室は近いから、あまり他の階の研究室に行くことはないな」
まるでカリーネの心を読んだかのような、ラーシュのフォロー。カリーネはじっとラーシュを見上げてしまう。
「どうかしたのか?」
「いえ。あまりにも綺麗な建物でびっくりしています。それに入り口の、その選ばれた人しか入れないっていうその仕組みも。まだホルヴィスト国では採用されていないです」
「ここは魔導具の国だからね。さて、着いたよ。ここが俺の研究室。研究棟の入り口から遠いのが難点なんだが、隣に地下室があるからね」