【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
むぅ、とカリーネは唇を尖らせた。できることなら、今すぐその環境試験室というものを見せてもらいたいのに。
「膨れたって無駄だよ。今日は別なものを見せてあげたいから。ほら、こっちに入っておいで」
ラーシュは自分の研究室の扉を開けると、カリーネを中に招き入れた。研究室の中は両脇に本棚が並んでいて、真ん中に大きなローテーブルとソファ。そして、窓際には、窓を背にするような形で執務席のような立派な机が置いてある。
「え、水道も通っているんですか?」
扉の脇には水道があった。蛇口を捻れば、水が出るあれ。
「そう。研究にはもってこいの環境だろう?」
「うぅ……」
とカリーネが唸っているのは羨ましいと思っているからだ。
「荷物はそこに置いたら、そこに座りなさい。お茶を淹れてあげる」
「膨れたって無駄だよ。今日は別なものを見せてあげたいから。ほら、こっちに入っておいで」
ラーシュは自分の研究室の扉を開けると、カリーネを中に招き入れた。研究室の中は両脇に本棚が並んでいて、真ん中に大きなローテーブルとソファ。そして、窓際には、窓を背にするような形で執務席のような立派な机が置いてある。
「え、水道も通っているんですか?」
扉の脇には水道があった。蛇口を捻れば、水が出るあれ。
「そう。研究にはもってこいの環境だろう?」
「うぅ……」
とカリーネが唸っているのは羨ましいと思っているからだ。
「荷物はそこに置いたら、そこに座りなさい。お茶を淹れてあげる」