【コミカライズ】【電子書籍化】婚約破棄された伯爵令嬢ですが隣国で魔導具鑑定士としてみんなから愛されています~ただし一人だけ溺愛してくる~
ハイケはカリーネが書いた回路図をラーシュに差し出した。彼はじっとそれを眺めている。
「君は、本当に魔導具が好きなんだな」
「はい。大好きです」
笑顔でカリーネが答えれば、ついラーシュも釣られて笑ってしまう。
「だが、笑っている場合じゃないな。これはすぐにボルネマン商会に伝えなければならない。恐らく、ボルネマンは気付いていないだろう。気付いていたなら、すぐに出荷停止にするからな、あそこは」
そこでラーシュは回路図をパサリと机の上に置いた。
「だから、そのためにあなたを呼んだのよ。私たちがボルネマン商会に乗り込んだら、嫌味になってしまうでしょ?」
「ま、それが俺の役目でもあるからな」
「え、ラーシュさんて、あの学校の研究生じゃないんですか?」
不思議に思ってカリーネが尋ねるが、それにラーシュは答えない。そのうちな、と言って、カリーネの頭をクシャリと撫でただけ。
「君は、本当に魔導具が好きなんだな」
「はい。大好きです」
笑顔でカリーネが答えれば、ついラーシュも釣られて笑ってしまう。
「だが、笑っている場合じゃないな。これはすぐにボルネマン商会に伝えなければならない。恐らく、ボルネマンは気付いていないだろう。気付いていたなら、すぐに出荷停止にするからな、あそこは」
そこでラーシュは回路図をパサリと机の上に置いた。
「だから、そのためにあなたを呼んだのよ。私たちがボルネマン商会に乗り込んだら、嫌味になってしまうでしょ?」
「ま、それが俺の役目でもあるからな」
「え、ラーシュさんて、あの学校の研究生じゃないんですか?」
不思議に思ってカリーネが尋ねるが、それにラーシュは答えない。そのうちな、と言って、カリーネの頭をクシャリと撫でただけ。