鷹臣くんは盗みたい


「あっ、そうそう。
 鷹臣くんに、聞きたいことがあってね」



動揺するな、俺。


いつものちょい俺様モードで、この場を凌げばいい。


頑張れ、俺!



俺は、明るめな横髪で隠れている、校則違反のピアスをさすりながら


「聞きたいことって、なに?」


いつも以上に冷たい視線を、美月にぶつけた。




「私のペン知らないかな?」



 ……ペペぺペペ

「……ペン?」


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