【電子書籍化決定】婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「今はまだ屋敷に引きこもってるけど、流石にこのパーティーには出て来るんじゃないかな。その時に一人で居るのは危険だと思わない?少なくとも僕達の誰かが居たら、安全だと思うけどなぁ」
「!?」
「伯爵家は今回、かなり金を使って一生懸命揉み消した。彼は首の皮一枚だ。本来はここまで追い詰められる事はなかった。相手は子爵家だったからね……王家が関わったからここまでになったけど今回は僕の提案に乗っておいて損はないと思うけどね」
「確かに……」
「あは!そうでしょう?じゃあ決まりね」
「はっ……!!」
何故こんなにもリロイがマルクルスの事を知っているのか。
そしてどうしてこんなにも口がうまいのか……ただ一つだけ分かることは、彼を敵に回すのは良くないという事だ。
それに、もしマルクルスがパーティーに出席するのならリロイの言っていることにも一理ある。
あのプライドが高くねちっこそうな性格のマルクルスのことだ。
完全に排除出来た訳ではない為、逆恨みしてくる可能性は十分あるのではないだろうか。
リロイの暴走は何処まで続くのだろうかと思いつつ、ベルジェとルビーは何故か目を輝かせながら頷いている。
そんな時、モイセスから視線を感じて上を見上げた。
「!?」
「伯爵家は今回、かなり金を使って一生懸命揉み消した。彼は首の皮一枚だ。本来はここまで追い詰められる事はなかった。相手は子爵家だったからね……王家が関わったからここまでになったけど今回は僕の提案に乗っておいて損はないと思うけどね」
「確かに……」
「あは!そうでしょう?じゃあ決まりね」
「はっ……!!」
何故こんなにもリロイがマルクルスの事を知っているのか。
そしてどうしてこんなにも口がうまいのか……ただ一つだけ分かることは、彼を敵に回すのは良くないという事だ。
それに、もしマルクルスがパーティーに出席するのならリロイの言っていることにも一理ある。
あのプライドが高くねちっこそうな性格のマルクルスのことだ。
完全に排除出来た訳ではない為、逆恨みしてくる可能性は十分あるのではないだろうか。
リロイの暴走は何処まで続くのだろうかと思いつつ、ベルジェとルビーは何故か目を輝かせながら頷いている。
そんな時、モイセスから視線を感じて上を見上げた。