【電子書籍化決定】婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
(うん、めんどくさい。もう好き勝手やってくれ……!)
そう結論付けをして、いそいそと広くてフッカフカなベッドへと戻った。
「あー………幸せ」
仕事帰りのビールを飲んだ後のような気持ちのいい声を出しながら、大の字にベットに寝転がる。
そのまま二度寝をしながら時が経つのを待とうとしたのだが……。
「ーーーお嬢様、お目覚めですか!?」
「まだ寝ています」
「起きたのですね!直ぐにマルクルス様を呼んで参ります……!」
「は……!?ちょっと待って!!」
ジュリエットが目を覚ますまで待っていたのか、将又再び斧を持たせる為か……追い討ちを掛けるように出てきたマルクルスの名前。
(そもそも一ヶ月で婚約だもんね……何か裏があってもおかしくないわね)
ジュリエットは現実を受け入れられずに、マルクルスではなく姉のルビーを責めたのだろう。
しかしよくよく考えると悪いのはルビーではなく「僕こそルビー様に相応しい」という自意識過剰過ぎる理由で近付いてきたマルクルスの方ではないだろうか。
恐らく訳の分からない告白をした際にジュリエットに返事を貰えなかった事が気になるのか、残念ながらまだ屋敷にいるようだ。
そう結論付けをして、いそいそと広くてフッカフカなベッドへと戻った。
「あー………幸せ」
仕事帰りのビールを飲んだ後のような気持ちのいい声を出しながら、大の字にベットに寝転がる。
そのまま二度寝をしながら時が経つのを待とうとしたのだが……。
「ーーーお嬢様、お目覚めですか!?」
「まだ寝ています」
「起きたのですね!直ぐにマルクルス様を呼んで参ります……!」
「は……!?ちょっと待って!!」
ジュリエットが目を覚ますまで待っていたのか、将又再び斧を持たせる為か……追い討ちを掛けるように出てきたマルクルスの名前。
(そもそも一ヶ月で婚約だもんね……何か裏があってもおかしくないわね)
ジュリエットは現実を受け入れられずに、マルクルスではなく姉のルビーを責めたのだろう。
しかしよくよく考えると悪いのはルビーではなく「僕こそルビー様に相応しい」という自意識過剰過ぎる理由で近付いてきたマルクルスの方ではないだろうか。
恐らく訳の分からない告白をした際にジュリエットに返事を貰えなかった事が気になるのか、残念ながらまだ屋敷にいるようだ。