【電子書籍化決定】婚約破棄から始まる悪役令嬢の焦れったい恋愛事情
「つまりはベルジェ殿下の悲しんで傷付くところも見たくないんですね!ふふっ……!」
「……。そういう事にしておくよ」
珍しく照れているのか頬を赤くしたリロイはすっと視線を逸らした。
そして、今まで黙っていたルビーが大きな声を上げた。
「リロイ様、ジュリエットが嫌な思いをしないように、わたくしに出来る事があったら何でもやりますわ!!」
「…………お姉様」
先程まで黙って話を聞いていたルビーが、必死にリロイに訴えかける様子を見て二人で驚いていた。
「こんな事になったのは、わたくしの責任もあると思うの……だからッ」
「そんな事ないわ……!」
「いいえ。本当は今回のパーティーもジュリエットとモイセス様は……っ!」
「そうだねぇ」
「???」
二人のよく分からない会話に首を傾げた。
「………ならルビー嬢、君にも手伝ってもらおうかな」
「勿論ですわ!!」
「リロイ様、お姉様に危ない事は……っ!」
「……ジュリエット、わたくしは!」
「はいはい、落ち着いて。二人の想いは十分伝わったから、次は互いの幸せの為に動いてね」
「「…………」」
今、聞いた話を含めて作戦を練り直すと言ったリロイのニヤリとした顔を見ながらゴクリと唾を飲み込んだ。
「……。そういう事にしておくよ」
珍しく照れているのか頬を赤くしたリロイはすっと視線を逸らした。
そして、今まで黙っていたルビーが大きな声を上げた。
「リロイ様、ジュリエットが嫌な思いをしないように、わたくしに出来る事があったら何でもやりますわ!!」
「…………お姉様」
先程まで黙って話を聞いていたルビーが、必死にリロイに訴えかける様子を見て二人で驚いていた。
「こんな事になったのは、わたくしの責任もあると思うの……だからッ」
「そんな事ないわ……!」
「いいえ。本当は今回のパーティーもジュリエットとモイセス様は……っ!」
「そうだねぇ」
「???」
二人のよく分からない会話に首を傾げた。
「………ならルビー嬢、君にも手伝ってもらおうかな」
「勿論ですわ!!」
「リロイ様、お姉様に危ない事は……っ!」
「……ジュリエット、わたくしは!」
「はいはい、落ち着いて。二人の想いは十分伝わったから、次は互いの幸せの為に動いてね」
「「…………」」
今、聞いた話を含めて作戦を練り直すと言ったリロイのニヤリとした顔を見ながらゴクリと唾を飲み込んだ。