「仕事に行きたくない」と婚約者が言うので
なんとかマンフレットが騎士団の仕事へと向かった。恐らく今日は訓練だろう。
それを遠くから見届けていたマンフレットの侍従とヘラルダの侍女。
「ヘラルダ様。ありがとうございます」
先程、ヘラルダに助けを求めた彼が礼を口にする。
「いいえ。当然のことをしただけです。ですが、最近、マンフレット様が騎士団に行きたくないと騒がれる頻度が多くなったように思うのですが」
「はい。実は、毎日です……」
侍従は言葉を濁す。
「もしかして、マンフレット様。騎士団でいじめられているわけではないですよね?」
その言葉に侍従もはっとする。
何しろマンフレットは、味噌っかすの第三王子。役に立たない第三王子。だから少しでも役に立て、と王国騎士団に入れられたらしい。
(マンフレット様のことが心配だわ……)
ヘラルダにとっては将来の夫。
「ねえ、シーラ。少し手伝ってもらえないかしら?」
信頼のおける侍女に、ヘラルダは耳打ちをした。
それを遠くから見届けていたマンフレットの侍従とヘラルダの侍女。
「ヘラルダ様。ありがとうございます」
先程、ヘラルダに助けを求めた彼が礼を口にする。
「いいえ。当然のことをしただけです。ですが、最近、マンフレット様が騎士団に行きたくないと騒がれる頻度が多くなったように思うのですが」
「はい。実は、毎日です……」
侍従は言葉を濁す。
「もしかして、マンフレット様。騎士団でいじめられているわけではないですよね?」
その言葉に侍従もはっとする。
何しろマンフレットは、味噌っかすの第三王子。役に立たない第三王子。だから少しでも役に立て、と王国騎士団に入れられたらしい。
(マンフレット様のことが心配だわ……)
ヘラルダにとっては将来の夫。
「ねえ、シーラ。少し手伝ってもらえないかしら?」
信頼のおける侍女に、ヘラルダは耳打ちをした。