闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「それは、治る病気なのか?」
「治るってことはないみたい。でも定期的に処置すれば大丈夫だし、万が一のときにって薬も持っているから」
薬は最後の手段だけれど、と話しながら、そういえばどうして最後の手段なのか聞いていないなと思う。
まあ、治療のための薬が合わないらしいから、きっとアレルギー反応が出てしまうとか何かしら副作用があるのかもしれない。
そんな感じで納得していると、櫂人の腕の力が一層強くなってギューッと抱き締められた。
そして力が緩むと少し硬い声が掛けられる。
「……ちなみにその主治医って、男か?」
「え? うん」
答えながら見上げると、明らかに不機嫌な表情が見えた。
「治るってことはないみたい。でも定期的に処置すれば大丈夫だし、万が一のときにって薬も持っているから」
薬は最後の手段だけれど、と話しながら、そういえばどうして最後の手段なのか聞いていないなと思う。
まあ、治療のための薬が合わないらしいから、きっとアレルギー反応が出てしまうとか何かしら副作用があるのかもしれない。
そんな感じで納得していると、櫂人の腕の力が一層強くなってギューッと抱き締められた。
そして力が緩むと少し硬い声が掛けられる。
「……ちなみにその主治医って、男か?」
「え? うん」
答えながら見上げると、明らかに不機嫌な表情が見えた。