闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
 櫂人と一緒に住むことは嫌じゃない。

 むしろいいなって思った。

 でも、病気のこともあるから迷惑が掛からないかと不安もある。

 だから、ちゃんと真人さんの許可が出たらという結論に至った。


「……分かったよ」


 櫂人もそこは理解してくれているんだろう。

 渋い顔をしていたけれど了承してくれた。


 まあ、流石に真人さんからOKが出るとは思えないけれど……聞いてみるくらいは良いよね。


 私は多分無理だろうからと、今を噛み締めるように櫂人の胸に顔を埋めた。
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