闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「じゃあ、今日の昼は保健室に来いよ?」
生徒玄関で別れるとき、そう告げられる。
「保健室?」
「ああ、俺は学校にいるときは大体保健室にいるからな。……紹介しときたい人もいるから」
「うん、分かった」
答えながら、そう言えば櫂人は“保健室の黒王子”とも呼ばれていたなと思い出す。
でも学校にいるときは大体保健室にって……授業はどうしてるんだろう?
疑問に思ったけれど、たくさんの生徒が行き交う朝の生徒玄関でする話じゃないだろうと思って今は聞かないでおいた。
「じゃあ、お昼に」
「ああ、待ってる」
最後に櫂人は私のおでこにキスを落とし、離れていく。
キスされた瞬間、周りにいた生徒たちがザワリと騒がしくなったことなんて気にも止めずに。
生徒玄関で別れるとき、そう告げられる。
「保健室?」
「ああ、俺は学校にいるときは大体保健室にいるからな。……紹介しときたい人もいるから」
「うん、分かった」
答えながら、そう言えば櫂人は“保健室の黒王子”とも呼ばれていたなと思い出す。
でも学校にいるときは大体保健室にって……授業はどうしてるんだろう?
疑問に思ったけれど、たくさんの生徒が行き交う朝の生徒玄関でする話じゃないだろうと思って今は聞かないでおいた。
「じゃあ、お昼に」
「ああ、待ってる」
最後に櫂人は私のおでこにキスを落とし、離れていく。
キスされた瞬間、周りにいた生徒たちがザワリと騒がしくなったことなんて気にも止めずに。