闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
 顎にあった手が首筋を撫で、鎖骨をなぞる。

 くすぐったいような、むず痒いような……ゾクゾクと体の内側から駆け上がってくるものに自然と震えた。


「こんな風に感じやすいところも、たまらない。滅茶苦茶に抱きたいけど、大事にしたいからゆっくり触れていくな?」

「かい、とぉ?」

「そうそう、そういう蕩けて甘ったるい声もゾクゾクする。ほら、もっとその声聞かせろよ」


 お互いに息が荒くなっていく中、櫂人の手が胸の膨らみを撫でてわき腹を通り、太ももの内側へと向かう。


「ふぁ……ひゃんっ!」

「あーも、たまんねぇ。マジ可愛すぎ、もっとじっくり声聞きたいけど、すぐにでも滅茶苦茶に抱きつぶしたい」

「ふぇ⁉ か、櫂人?」

「ずっとこうしていたい。他の男の目になんか触れさせたくない。俺の腕の中だけに閉じ込めておきたい」
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