闇の総長はあたらよに運命の姫を求める

貝光 真理愛

 初日からとんでもないことになった櫂人との同居生活。

 でもその後は案外穏やかに過ごすことが出来た。

 夜の方はやっぱり求められることが多いけれど、疲れているときとかは無理に抱こうとはしてこなくて……。


「こうして抱き締めながら眠れるだけでも俺は幸せだから」


 なんて言われては胸がキュンキュンしてしまって、体は疲れなくても心が騒がしくなってしまったりもするけれど。

 それでも、私も穏やかで幸せな日々が続いた。



 学校の方でもボッチ確定かーと思っていたけれど、翌日の朝から今までチラチラと私を気にしていた女子たちに話しかけてもらえたんだ。
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