闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「ええ……その前に少し話を聞きたいんだけど、いいかしら?」

「え? なんのですか?」

「あなたの病気のこととか、色々ね。……ごめんなさい。話しづらいこともあるかもしれないけれど、大事なことだからちゃんと教えてほしいの」

「……分かりました」


 改まった様子に身構えるけれど、久島先生にはいつもお世話になっているし色々と相談もしている。

 病気関連での話だって多少はしているし、特に話したくないと思うようなことはないと思う。


「……まず、あなたの病気は多血症だと言っていたわよね? それはいつから? どうやって分かったの?」


 自身もハーブティーを一口飲んで息を吐いてから、久島先生は質問を始めた。
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