闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「最近さ、茜渚街に殺人鬼が潜んでるって注意喚起があったんだ」
「さ、殺人鬼⁉」
思わず大きな声を上げてしまって手のひらを口に当てる。
でも他のお客さんも騒がしいからか私の声を気に留める人はいなかった。
そのことにホッとしつつ、非日常的すぎるその単語には悪い意味で鼓動が早まる。
「殺人鬼なんて……でもそれと櫂人先輩とどう関係があるの?」
「いや、あくまで注意喚起だから本当にいるかは分からないんだけどさ。でも最近見たことない連中が茜渚街をうろついてるとか、茜渚街を歩いていた人が短期的だけど記憶が曖昧になってるとかいう噂があってさ」
「とにかく、何かが起こってることだけは確かってこと」
少し面白そうに語るキヨトくんとケンジくんだけれど、その表情には僅かに怯えが混じっている。
冗談やウソを言っているわけじゃないことは分かった。
「さ、殺人鬼⁉」
思わず大きな声を上げてしまって手のひらを口に当てる。
でも他のお客さんも騒がしいからか私の声を気に留める人はいなかった。
そのことにホッとしつつ、非日常的すぎるその単語には悪い意味で鼓動が早まる。
「殺人鬼なんて……でもそれと櫂人先輩とどう関係があるの?」
「いや、あくまで注意喚起だから本当にいるかは分からないんだけどさ。でも最近見たことない連中が茜渚街をうろついてるとか、茜渚街を歩いていた人が短期的だけど記憶が曖昧になってるとかいう噂があってさ」
「とにかく、何かが起こってることだけは確かってこと」
少し面白そうに語るキヨトくんとケンジくんだけれど、その表情には僅かに怯えが混じっている。
冗談やウソを言っているわけじゃないことは分かった。