闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
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汐見クリニックは汐見新さんという人が開業したクリニックで、真人さんはそこの非常勤医師として勤務しているのだとか。
そのため私の治療をする場所としてもクリニックの設備を貸してもらっている状況だ。
ここで処置してもらうのは二度目。
私は他の患者さんと同じように待って、呼ばれて真人さんの診察室へ入った。
「少し遅かったね。友達と長話でもしてしまったかな?」
「……そんなところです。ごめんなさい」
真人さんの指摘を笑って誤魔化す。
友達――ではないんだろうけれど、キヨトくんたちと話していて遅くなったのは事実だったし。
真人さんはそれ以上追及することなく診察をし、私に処置室へ行くよう指示を出す。
処置室には看護師さんが先にいて準備をしてくれていた。
汐見クリニックは汐見新さんという人が開業したクリニックで、真人さんはそこの非常勤医師として勤務しているのだとか。
そのため私の治療をする場所としてもクリニックの設備を貸してもらっている状況だ。
ここで処置してもらうのは二度目。
私は他の患者さんと同じように待って、呼ばれて真人さんの診察室へ入った。
「少し遅かったね。友達と長話でもしてしまったかな?」
「……そんなところです。ごめんなさい」
真人さんの指摘を笑って誤魔化す。
友達――ではないんだろうけれど、キヨトくんたちと話していて遅くなったのは事実だったし。
真人さんはそれ以上追及することなく診察をし、私に処置室へ行くよう指示を出す。
処置室には看護師さんが先にいて準備をしてくれていた。