闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
「片桐さん、そこに横になっていてくださいね」
「はい」
何度かしていることとはいえやっぱり処置前は多少緊張する。
私は言われた通り横になると軽く深呼吸して落ち着くよう努めた。
「じゃあ始めますよ」
「はい」
太い針が腕に刺されて、血が抜かれていく。
私の病気は多血症というらしい。
薬で治療する方法もあるらしいけれど、真人さんの話ではその薬が私には合わないのだとか。
なのでこうして瀉血――献血と同じ方法で定期的に血を抜かなきゃならない。
「終わりましたよ。そのままでしばらく休んでくださいね」
針を抜いて止血の処置をテキパキと済ませた看護師さんはそう言って処置室を出て行った。
そうして待っている間に、診察の合間を見て真人さんが様子を見に来てくれる。
「はい」
何度かしていることとはいえやっぱり処置前は多少緊張する。
私は言われた通り横になると軽く深呼吸して落ち着くよう努めた。
「じゃあ始めますよ」
「はい」
太い針が腕に刺されて、血が抜かれていく。
私の病気は多血症というらしい。
薬で治療する方法もあるらしいけれど、真人さんの話ではその薬が私には合わないのだとか。
なのでこうして瀉血――献血と同じ方法で定期的に血を抜かなきゃならない。
「終わりましたよ。そのままでしばらく休んでくださいね」
針を抜いて止血の処置をテキパキと済ませた看護師さんはそう言って処置室を出て行った。
そうして待っている間に、診察の合間を見て真人さんが様子を見に来てくれる。