闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
 ただ、描かれている絵が問題だった。

 オバケとしか思えない白い人のようなものがニヤリと笑っている様に見える。

 それでもディフォルメされた可愛らしいイラストなら良いかもしれないけれど、微妙な感じにリアル。

 正直、怖い。


「どう?」


 重ねて聞いて来る真人さんに、私は正直に感想を口にする。


「正直言って、怖いです。待合室に絶対貼らないでください」


 待合室の子供たちが泣いて待つことにならないよう、しっかり釘も刺しておいた。
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