闇の総長はあたらよに運命の姫を求める
男の子は泣いている私をなだめて彼の母親の所へ連れて行ってくれた。
『おかあさん! おひめさまとともだちになった!』
男の子のお母さんは私のケガを見て、慌てて手当てしてくれたんだ。
そして、また絶対に会いたいという男の子のわがままを叶えるために、趣味で作ったというこの貝合わせの片割れを私に渡してくれた。
『これは元々一つだった貝殻としか合わないの。あなた達が大きくなってもお互いが分かるように、これをずっと持っているといいわ』
内側が金色の貝殻は綺麗で、男の子が持っている貝殻としか合わないということが更に特別に思えて……。
その瞬間からこの貝殻は私の宝物になった。
今思えば、その男の子は私の初恋だったのかもしれない。
泣いていた私を見つけてくれた男の子。
助けてくれた彼は、私にとっては王子様みたいに見えたから。
『おかあさん! おひめさまとともだちになった!』
男の子のお母さんは私のケガを見て、慌てて手当てしてくれたんだ。
そして、また絶対に会いたいという男の子のわがままを叶えるために、趣味で作ったというこの貝合わせの片割れを私に渡してくれた。
『これは元々一つだった貝殻としか合わないの。あなた達が大きくなってもお互いが分かるように、これをずっと持っているといいわ』
内側が金色の貝殻は綺麗で、男の子が持っている貝殻としか合わないということが更に特別に思えて……。
その瞬間からこの貝殻は私の宝物になった。
今思えば、その男の子は私の初恋だったのかもしれない。
泣いていた私を見つけてくれた男の子。
助けてくれた彼は、私にとっては王子様みたいに見えたから。