それ行け、ぽっくん!!
「ホマレ!!」

塩野さんが突然叫んだ。

ボクは目を真ん丸くして様子を伺っていると、前田くんがやって来た。

「明日、オレ休みだから面倒見てやって」

前田くんは、はい、と返事する。

「…ホマレくんって言うの?」

ボクは前田くんの名札をマジマジと見つめながら言った。

名札には『前田 誉』とかかれてあった。

「うん、どうかした?」

ニコッと笑う前田くん。

「カッコイイ!!誉くんって呼んでいい?」

「別にいいけど…」

ボクのハイテンションに少しヒキ気味な誉くんだったけど、歳も近そうだし、仲良くなれそう。

ボクは満面の笑みで誉くんを見てから…

塩野さんの名札が目に入った。
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